素肌に身に着ける事がほとんどの指輪。使用後の表面には汗や皮脂、女性なら特に化粧品等がびっしりついてしまい意外な程汚れてしまいます。日常での一番簡単なお手入れ方法は、「着けたら拭く」ということです。やわらかい布で優しく表面を拭いてあげましょう。毎回「お疲れさま」という気持ちで行うとよいでしょう。しかし、
「どのように拭いたらいいのか」
「専用のクリーナーを使ったらいいのか」
「輝きを保つための保管方法はあるのか」
と悩まれる方も多いのではないでしょう?この記事では、ハワイアンジュエリーのお手入れが欠かせない理由、種類別のお手入れ方法についてご紹介いたします。
ハワイアンジュエリーにお手入れが欠かせない理由
ハワイアンジュエリーと他のジュエリーとの大きな違いは「彫り」と呼ばれる模様です。
ハワイアンジュエリーは彫りに選んだモチーフの種類によって「夫婦の絆」や「家族愛」など、さまざまなメッセージを込めることができます。
ただ、彫りの凸凹には汚れで溜まることもあります。彫りに溜まった汚れはせっかくのハワイアンジュエリーの輝きを半減させる原因にもなります。そのため、ハワイアンジュエリーでは彫りに配慮したこまめなお手入れが必要となってくるのです。ハワイアンジュエリーに限らず、ジュエリーのお手入れ方法というのは、使われている地金の種類によって変わってきます。ここからは、シルバー、ゴールド、プラチナ3種のハワイアンジュエリーについて、お手入れ方法をご紹介していきます。
種類別ハワイアンジュエリーのお手入れ方法≪シルバー≫
初めて身に着けたジュエリーは「シルバー」だった方も多いというほどシルバーは世代を超えて、沢山の方たちから愛されています。シルバーは、ゴールドやプラチナよりリーズナブルで気軽に買いやすい反面、黒ずみやすいという性質も持ち合わせています。
シルバーの黒ずみは、硫黄との化学反応による「硫化」が原因ですシルバーは、微量な硫黄にも反応してしまうため、使用しているうちに、少しずつ黒ずんできてしまうのです。
普段は、柔らかい布で拭くだけでも十分です。ただ、シルバーは酸素に触れるとどうしても変色してしまいます。できるだけ空気に触れないようにラップで巻いたり、ジッパー付きの小袋などに空気を抜いた状態で保管して変色を防ぐようにすると、お手入れが楽になります。
しっかりとお手入れしたい時は、重曹を使いましょう。水を加えてペースト状にし、それを直接塗布してこすり洗います。しっかりと洗い流し、柔らかい布で水気を残さないように拭き取ります。
専用のクロスや洗剤も販売されているので、それらを活用するのもおすすめです。粗いクロスで磨くと傷がついてしまうこともあるので注意が必要です。
種類別ハワイアンジュエリーのお手入れ方法≪ゴールド≫
ゴールドは変色しないため、お手入れしやすい素材です。しかしゴールドの表面に付いた汗や皮脂、化粧品の油分といった汚れは、放っておくと酸化してゴールドの輝きをくすませる原因となります。
普段は、使用後に専用クロスなど柔らかい布で汗や汚れを拭うだけで十分です。汚れが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてすすぎ洗います。
汚れ具合によっては数分間浸け置きにし、気になる箇所は歯ブラシなどで軽くこすり洗いするとよいでしょう。あとは、洗剤が残らないように洗い流して柔らかな布で水気を拭き取り完了です。ただし、長く使用しているとどうしても細かい傷やくすみが気になるようになります。
種類別ハワイアンジュエリーのお手入れ方法≪プラチナ≫
プラチナはシルバーのように黒ずむといった変色の心配はありませんが、彫りに汚れが溜まりやすいため、放っておくと汚れが酸化して、くすみの原因に。
また、その耐久性の高さから「永遠の輝き」とも称されるプラチナですが、長年使用していると細かいキズが入り、少しずつ輝きが鈍ってきます。
プラチナの輝きを保つには、小キズを磨いて落とすというお手入れが必要です。着用後はジュエリー用のクロス等で優しく汚れを拭き取りましょう。また、プラチナもゴールドと同様に中性洗剤で洗うことが可能です。彫りの細かい部分は、毛先の柔らかい歯ブラシや綿棒などを使って丁寧に洗ってください。水ですすいだら柔らかい布で水気を拭き取り、しっかり乾かします。プラチナの小キズはジュエリー専用の磨き布を使うことで目立ちにくくなります。ただ、ハワイアンジュエリーの場合、彫りの細かい部分まできれいに磨くことは困難です。
ジュエリー購入時で大切なのはケアしてくれる店舗を選ぶこと
長い年月に渡って着け続ける指輪だからこそ、クリーニングやサイズ直し、指輪の交換などのアフターメンテナンスはとても重要です。アフターサービスの内容は、ブランドやショップによって違います。例えば、クリーニングは無料。その他、石の留め直しや傷磨き、歪み直しなどの修理、サイズ直し、サイズ交換にも丁寧に対応してくれるなどがあります。「まさか」に備えた対応をきちんととってくれるショップを選ぶことは、とても重要です。
ご自身でお手入れするのが不安な時はプロに任せるのがお勧め
普段のハワイアンジュエリーのお手入れはシルバーであれば柔らかいクロスで引いたり、ゴールド・プラチナであったら、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてすすぎ洗いと、とても簡単ですが、どちらもしっかりと乾かすことが大切になりますが、水分を飛ばす為にハワイアンジュエリーを乾燥させようとして、熱を加えると劣化に繋がるので避けましょう。指輪を外した後の簡単なお手入れをしていても、細かい彫に入ってしまった汚れを除去するとなると、
「しっかりのお手入れできるだろうか」
「彫に入った汚れをしっかりと取り除けず、輝きがなくなったら…」
と不安に思われることもあるかと思います。そんな時は購入したショップなどで定期的に磨いてもらうなど、プロに依頼することをおすすめします。