結婚が決まり、次に行う大切な行事は「両家の顔合わせ」です。
今後、親戚として長く付き合うものだからバッチリ決めておきたいところです。顔合わせでは、挨拶と両家の紹介をしたあとに、婚約記念被品のお披露目や交換を行います。
今回は、事前の手順や顔合わせの当日の流れやマナーを解説していきます!
両家顔合わせ会の準備の手順
顔合わせは、基本的にお二人の両家のご両親ですが、時には兄弟・姉妹にも同席してもらうパターンもあります。
最近は、昔では当たり前だった「結納」をしない人も増えており、穏やかに談笑などをしながら食事をする「顔合わせ」もOKです。とは言え、結納を希望する方もいるので、双方どちらかの「親がかたくて…」と心配や不安があるなら事前に決めておくと、のちのトラブルにならずに済むでしょう。
「顔合わせ」の流れは、以下の通りです。
日程の調整
働いている親御さんもいるでしょうし、自身の仕事の予定もあると思います。なので、両家の都合を調整して早めの日程調整を行うようにしましょう。
合わせて、日付を確認するときにだいたいの希望している場所も確認しておくと安心です。
場所を決める
双方のご両親の住んでいる場所と距離にもよりますが、アクセスのしやすい場所を選ぶようにすると良いでしょう。周りを気にせず、両家でゆっくりと過ごせる個室を備えた料亭やレストランがオススメです。料理のジャンルは、両家の好みやリクエストで選らんでも良いでしょう。
場所は、お日柄の良い日にちは埋まりやすく、確実に個室を確保するためにも予定より1ヶ月前を目安に予約をしておきましょう。
費用分担を決める
食事代については、どちらかの両親または折版などの選択肢がありますが、最近は親を招待するという形で当事者の二人で費用を負担するケースも増えてきています。
食事代でもめないためにも、できればふたりで手配したいものですね。
また、参加者が当方の場合、食事代だけではなく交通費や宿泊代なども発生する場合があるので、お互いの両親としっかり相談して決めておきましょう。
顔合わせの当日の内容や流れを決める
顔合わせは、両家が集まる大切な機会です。食事をするだけでなく、お互いの家族のことを知るきっかけにもなりますね。お互いの仲がふかまるようなアイディアを盛り込みましょう!
- 集合場所を決め、待ち合わせ
- 手土産があれば着席前に渡す
- 始まりの挨拶
- 両家の紹介
- 婚約記念品があれば披露・交換
- 記念撮影
- 食事
- 談笑
- 終わりの挨拶
上記は、あくまで例です。会の内容は前もって決めておくと良いでしょう。
手土産を決める
お互いの緊張をほぐすためにも、手土産の交換はオススメです。回の初めに手土産の話をすえることで話が弾み、和やかな雰囲気になります。
「どんな物を用意すると良い?」については、日持ちする菓子折が一般的です。地元の銘菓だったり、お酒が一般的です。日持ちしない生ものや持ち帰る際にかさばるもの・重いものは避けるようにしましょう。また、切り分けるものや割れるものは、縁起が悪いと捉える人もいるので、個包装のもを選ぶようにすると良いでしょう。
予算の相場としては、3000円~5000円がオススメです。あまり高すぎると相手に気を使わせることになる事もあるので、内容を合わせる調整をしましょう。
レストランの予約では希望を伝えよう
事前に両家の食の好みやアレルギーの有無なそを調べて置き、レストラン側に伝えておきましょう。和食にするのか要職にするのかなども話し合っておくと尚良いでしょう。また、個室の部屋を希望したり、椅子なのか座敷なのか確認しておくことも大切です。参加者の中にお体の不自由な方がいたりする場合は、バリアフリーに対応しているかなどもチェックしておきましょう。
お店側に「顔合わせで利用したい」ことを伝えておくと、より柔軟に対応してくれます。
結納と顔合わせの違い
「結納」は、金品の受け渡しを行う伝統的な婚約の儀式です。両家の親御さんとおふたりが出席し、男性側の親が結納品を持参し、口上を述べて進行します。結納の場合は、場所や予約は女性側の親が行います。結納が済んだら会食をする流れが一般的です。
「顔合わせ」は、結納をせずに食事会をすることです。主催者や参加者に決まりはなく、両家の親や兄弟・祖母を招くことが多いです。しきたりに乗っとった「結納」に比べると、決まりごとがない「顔合わせ」は、カジュアルなイメージです。
両家顔合わせの流れ
もし先に待ち合わせに着いても、両家が合流して揃ってから入室しましょう。また、時間に遅れないように5~10分前には到着しておくと良いです。
待合せ
カジュアルな顔合わせですが、できるだけ男性がリードして挨拶をした方が全体の雰囲気が良くなります。
「お忙しいところありがとうございます」など、食事会を行う趣旨や集まっていただいたお礼を述べましょう。
はじまりの挨拶
はじまりの挨拶は、新郎となる彼、あたは、彼の父親から代表して挨拶をしてもらいましょう。
席順は、洋室・和室でも入り口から遠いところが彼側の家族、手前側に女性側の家族という順で着席します。
両家の紹介
それぞれが両親と家族を紹介し、その後に自信の紹介をしてもらうとスムーズです。男性側、女性側の紹介する順番を事前に決めておきましょう。「何を話したらいいの?」と困った場合は、仕事の話や趣味などのトピックを振ってあげましょう。
婚約記念品お披露目と交換
男性からは、婚約指輪を、女性からは時計などの記念品を贈ります。両家の前でお披露目し交換しましょう。婚約指輪の分かりに「結納」を行う場合もありますし、婚約記念品の交換を省く場合もあります。
婚約記念品交換をしない場合でも、手土産は用意した方が良いです。相手の親の好きなお酒やお茶、お菓子などが定番です。
特に進行の決まりがない顔合わせの場合、イベントを盛り込むと儀式らしさがグッと増します!婚約指輪にお披露目や、婚姻届けへのサインなどがオススメです。
食事~乾杯
乾杯のあいさつは、彼または彼の父親が行います。両家の親睦が深まるように、雰囲気を盛り上げましょう。
食事中は、幼少期の思い出やエピソードを話題にすることで話が広がります。他にも、料理の話も会話が広がる1つの話題です。料理を通して、さまざまな方向に話を広げることができるのでオススメです。宗教や政治などのセンシティブな内容やお金などのデリケートな話題は、両家の中に見入ぞを作ってしまう原因ともなりうるので避けるようにしましょう。
結びの挨拶
ほどよい頃合いを見て、顔合わせの食事会が結ぶタイミングで挨拶をします。新郎新婦ふたりのために集まっていただいた参加者にお礼と感謝の気持ちを伝えましょう。
写真撮影
最後に、記念として全員で写真撮影をしましょう。撮影をお店の方にお願いしても良いですね。人数が多い場合などは、吹き抜けのホールや庭園など、お店に写真が撮れる場所であるかどうか確認しておくと良いでしょう。
撮影後は、「後日送りますね!」などと伝えることで、相手への好印象を残せます。
顔合わせでよくある失敗エピソード
顔合わせは、お互いの両親を紹介し合う大切な場です。ところが、そんな大切な会で「失敗してしまった」ということも。いくつか失敗エピソードと気をつけたい対処法を紹介します。
- 両家の服装の違い
一方は、チノパンやカッターシャツでラフに、もう一方はスーツでカッチリと。両家の服装にズレがあるとどうしても気まずい空気になってしまうので事前に打ち合わせをしておきましょう。 - お店選びの失敗
結納と比べ顔合わせはカジュアルな会であるのに、馴れない高級店を予約してしまい、緊張で話が弾まず堅苦しいものに…。また、予約の際に他のお客さんがいないかなどの確認をしなかったために同じ時間帯に別の団体客が入っていて気が散ってしまったり…。お店選びは和やかに話を進めるためにも大切なポイントです。 - 相手をあだ名や呼び捨てで呼ぶ
いくらカジュアルな会だとしても、相手のご両親の前で相手のことをあだ名や呼び捨てにしてしまうと不快に思われる方も多くいます。顔合わせの場では、〇〇さんと呼ぶように心がけましょう。 - 自慢や身内話をする
親族の自慢話であったり、相手には伝わらない身内話はタブーです。相手が話に入れない話題は失礼にあたってしまいます。また、宗教や政治ネタも避けましょう。 - 記念撮影をしなかった
両家が集まった記念撮影をするはずが、計画していなかったり進行に気を取られ忘れていたりすると、のちに後悔してしまう結果に。せっかくの両家初対面の集合写真は記念になる大切な1枚です。不安な方は、乾杯の前に撮ったりお店の人に頼んでおくと良いでしょう。
両家顔合わせの服装
一般的には、男性は黒や紺、グレー系のスーツ、女性は丈の短すぎない落ち着いた色のワンピースやスーツなど、ほどよくフォーマルで雰囲気にふさわしい服装が良いでしょう。
服装は、会場の雰囲気に合わせ、双方で格を揃えることが大切です。一方がフォーマルで、もう一方はカジュアルな服装であったりすると気まずい空気になりかねないので、事前に話し合って決めておきましょう。
両家が集まる顔合わせは家族同士の仲を一気に深められるチャンス
顔合わせは、今後末永く付き合う両家の挨拶なので、とても大切な行事の1つです。家族同士の絆を深められるチャンスでもあります!会が成功するように、当日の進行や内容など事前の準備をしっかりしておくことをオススメします。かと言って、緊張しすぎる必要はありません。
普段のようになるべく自然体で、和やかな雰囲気でその場を楽しむことを心がけましょう。